このたび、当院で行っている「胃内ボツリヌス治療(Botox注射)」についての臨床研究が、国際医学誌 Cureus に掲載されました。
これまで胃ボツリヌス治療は、「効果が一時的で限定的」とされることが多く、欧米の論文でも否定的な報告が目立ちました。しかし本研究では、注射部位(幽門・胃体部・胃底部)を広範囲にカバーし、体格に応じて薬剤量を調整する新しい手法を導入した結果、6か月で平均12.2%の体重減少を認め、安全性も非常に高いことが確認されました。
現在注目されているGLP-1受容体作動薬やマンジャロなどの薬物療法は、長期使用で耐性がつきやすく、繰り返し使用には制限があるとされています。一方で、今回の治療は低侵襲で短時間(約6分)で施行でき、半年ごとの繰り返し治療が可能という利点があります。
「薬はなるべく使いたくない」「手術には抵抗がある」という方にとって、本治療は新しい選択肢になり得ると考えています。
今後も、安全で確実な減量治療の確立に向けて、当院では継続して研究と技術開発を行ってまいります。