内視鏡的胃内バルーン留置術

肥満症の内視鏡治療として当院では胃ボツリヌス治療、内視鏡的スリーブ状胃形成術に加えて、胃内バルーン留置術を行っております。内視鏡治療の中で胃内バルーン留置術は一番歴史が長いです。

内視鏡的胃内バルーン留置術

胃カメラを使って胃の中に約10㎝のバルーン(風船)を留置することです。薬で寝たまま約20分で処置が出来ますので、日帰りでも安心です。

当院ではアメリカのFDAで認可された、世界で最も使用されていて、歴史が長く、最も安全性の高いORBERA🄬 というシリコン製のバルーンを使用しています。

適応になる方

BMIが25以上かつ肥満に関連する健康障害を有していることが条件となります。

肥満に関連する健康障害

  1. 耐糖能障害(2 型糖尿病・耐糖能異常など)
  2. 脂質異常症
  3. 高血圧
  4. 高尿酸血症・痛風
  5. 冠動脈疾患:心筋梗塞・狭心症
  6. 脳梗塞:脳血栓症・一過性脳虚血発作(TIA)
  7. 脂肪肝
  8. 月経異常,不妊
  9. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)・肥満低換気症候群
  10. 運動器疾患:変形性関節症(膝,股関節)・変形性脊椎症,手指の変形性関節症
  11. 肥満関連腎臓病 

効果

バルーンを胃の中に留置することにより、食事量が減少でき、さらに胃から腸への食物の排泄される時間が長くなるために早く満腹感が得られます。胃内バルーンは最長で6ヶ月間留置することが出来ます。一般的なダイエットでの体重減少率は3-5%ですが、胃内バルーンではもちろん個人差はありますが、約10-15%の減量を図ることができます。さらに、体重増加に伴う生活習慣病にも改善効果があります。
最近では1年留置できるものもありますが、私としてはより減量を求める場合は薬物療法との併用をお勧めしております。

副作用

胃内バルーン留置での重篤な合併症や有害事象は非常に稀です。
しかし、1番多いものが胃内バルーンの重みによる胃部不快感、嘔気です。ほとんどが数日間で治まります。内服でコントロール可能な場合がほとんどです。その他、稀な合併症として逆流性食道炎、消化管出血、消化管穿孔、腸閉塞など(1%以下)があります。

治療の流れ

実際の治療の流れですが、まずは外来で採血、腹部エコー、心電図、呼吸機能検査、腹部CT検査、上部消化管内視鏡検査による消化管スクリーニングを行います。ピロリ菌感染は術前に除菌します。可能な場合は当日治療予定日を決定します。
治療後は1か月に1回の外来診察を行い、6か月後に外来で、バルーンを抜去します。

Orberaバルーンの留置(所要時間約20分)

  1. 薬剤で眠った後、胃カメラを挿入します。
  2. 続けて、胃内にバルーンを入れます。
  3. バルーンを生理食塩水で膨らませ、約10㎝ほどの大きさにします。
  4. 胃カメラを抜いておしまいです。

胃内バルーン留置

約半年後、同様に胃カメラを挿入し、バルーンを抜去します。

胃内バルーン抜去

治療にかかる費用

   自由診療(税別)
 胃内バルーン 500,000円 

よくある質問

胃内バルーンを抜去した後はリバウンドしますか?

もちろん暴飲暴食すればリバウンドします。ただ抜去後も食事療法・運動療法を続ければ体重は維持できます。より減量を希望するようであれば、薬物治療や他の内視鏡治療(胃ボツリヌス治療ESG(内視鏡的スリーブ状胃形成術))をお勧めします。

胃内バルーンをうけることでは後遺症はありますか?

将来苦労するような後遺症はありません。胃内バルーンを挿入することで少し胃の壁が熱くなる程度です。

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